■頭で考える人と、現実を知っている人。
例えば、例えばですよ、お仕事でトラックの左のミラーを何かに引っ掛けて吹き飛ばしたとする。…えー、たとえですよ?た・と・え。やだなぁ、そんなことが今日本当におこったなんて、そんなことある訳…げふんげふん。
まあ、仮にそんなことがあったとしましょう(くどいってw)
おばかさんはそこで即立ち往生ですけど、自分は頭はいい、回る方だと自負のあるやつは、お得意の頭を使って問題解決しなきゃと、まあググったり車に備え付けのサービスマニュアルを調べたりするわけですよ。すると各地のメーカーのサービスセンター(工場)の場所がわかる訳ですよ。なんたってメーカー直の工場ですから、ミラーくらいの(よく壊れるであろうw)部品は在庫があるに決まってる。そして工場が仕事の経路の比較的近くにあるならそこに立ち寄って、小一時間くらいあれば修理できるし、最悪仕事のあとでトラックが空いたら近くの工場に持ち込んで修理してもらえばいいやと。それて問題解決した気になっていました。車検証に挟んであったメーカーの人の名刺には「第二、第三木曜日定休」って書いてあったしね。
ところがこの人は現実を知らなかったのです。今日はお盆休みの真っ最中。メーカーは明日(16日)までお休みです。普通さ、お盆あけて月曜日になったら法人って活動してると思うじゃん?あと、トラックは日本の物流を支えるべく24時間日本中を走り回ってるんだから、メーカーは24時間態勢で(最悪1都道府県毎に1カ所くらいは)修理体制を整えてるはずだとか思うじゃん?ところが全然そうじゃないんですねー(困ってる立場からすると、ある意味お役所仕事的に見えないこともない。)。あとメーカーと契約を結んで半オフィシャルな修理工場というのが各地には点在しています。でもこれらの民間(第三者)工場というのは、部品のストックがないのです。修理が持ち込まれるとそこからメーカーに部品を発注して持ってきてもらいます。(さすがに半日くらいで届けてくれますが)ということは、お盆期間に契約修理工場に車を持ち込んでも部品がないので、火曜日まで修理できないんですねー。


■何が言いたいのかというと、twitterとかを見ていると自分が知らない分野をちょっとネットでかじったくらいで得意げに知識を振り回したり、こうすればいいじゃんとか言って自分がスマートな解決法を提示してオレカッコイイ状態の人が多すぎるとw 特に普天間問題をはじめとする軍事あたりでとか。
そういうやつは現実から反撃を受けて立ち往生することがあるぞとw もっともそういう人は現実に立つことはないから一生気づかないんでしょうけどね。特にテレビやラジオや新聞やネットで知った知識をいつの間にか自分のものだと思い込むやつは危ないね。(いるんだよね、得意げに知識をひけらかしてるけど、「それ、昨日の教養バラエティ番組のまんまコピーじゃん」て奴が。まあ私が見たのはバスの中にいた全然知らない第三者だったけど)


まあ、私もいろいろ頭でこね繰り返した理屈や様々な感想をここで延々述べることはあるけど、最低限自分の言うことは机上の空論で、おそらく現実に適用しようとすると、上記のお盆休みの罠みたいなものにぶち当たるであろうということはわきまえてますよ。
だからこそ現実にぶち当たっている政権与党*1や、お役所や官僚は腐ってても現実に対して対処してるのは(してるのなら)すごいなぁと。その手の現場のご苦労に大しては一定の敬意を表する訳ですよ。もっとも、現実と向き合わないから非実在老人とか出てるのだけれども。


■ちなみに上記のトラック問題、こういうトラブルに何度も直面し経験のある社長は休日用の緊急対処部門があることを知っているので、そこから部品を取り寄せるという対処を取ると言っていた。
ええ、あくまで仮定の話ですけれどもw

*1:過去の自民党とか。ええ、その点に関しては現在現実に対処している民主および政府に対しても一定の評価はしてますよ。まだ低いけどw でも最近の動向はたまに「ああ、現実に対処することを覚えてきたのね」と思う事も多い。理想主義者からはひよったとか思われてそうだけど