お台場ガンダム見てきた


これは実際に行って大きさを体感してくるべきです。細部にわたって丁寧に作られていて、各所にあるCAUTIONと説明書き(戦闘機等でおなじみ)やメンテナンス用のハッチなどじっくりと心ゆくまで堪能すべきです。そのためには小さな双眼鏡か単眼鏡を持っていくことをお勧めします*1。近くで見ても上半身とか遠いですよ。そして写真をとる気があるのなら、携帯のカメラではなく、ちゃんとしたデジカメ(高倍率ズームがついてるとか、一眼レフタイプとか)を持っていくことをお勧めします。携帯画質&画角ではもったいないって。時間帯によっては(夕方はガンダムの背中に太陽がくるので)一番いいポーズが逆光になって真っ黒にしか映らなかったりするので、露出の調整が出来るものは最低でもほしいところ。


さてさて、この等身大ガンダムはすばらしい出来ですが、事前にネットの画像等を見た時から思ってたことを確信しました。
「やっぱり巨大な人型兵器は無いわ」
ロマンを壊すようですが、あの大きさなら人型にする理由が無い。確かガンダムの世界では重機の延長上にモビルスーツがあったと思うのですが*2スペースコロニーの建設等の巨大な構造物を取り扱うためならばよっぽどゲデヒトニスのような機械機械した多脚(手も含め)タイプのほうが出せる力の大きさや安定性の面で合理性がありそうだし、なんといってもあの高さのものを不安定な二脚で立たせる理由が無い。わざわざ重心位置を高くして移動に余計なエネルギーが必要になったり不安定な状態を制御するための各種のセンサーからの入力やそれをもとにした姿勢の計算やフィードバックのための細部のコントロールが必要になるでしょ。
そして人型モビルスーツは繊細すぎて格闘戦とかには向かないよ。一発で壊れそうだもん。大体あの大きさの重量物が地上を走るとか空飛ぶとかそういう勢いで運動していて、アニメの中にあるように正面からぶつかり合って見なさいよ。絶対に一発で壊れますって*3。とそんなことをあのガンダムを頭の中で飛んだり跳ねたりさせながら思った。
逆にね、宇宙空間での作業および戦闘を考えたら体当たり目的に装甲を分厚くしたボールが一番合理的なんじゃないかと思えてきた。運動量をぶつけ合うことによって相手を壊すという目的に作り変えた頑強なボールに作業時にはマニュピレーターをつけて、戦闘時には繊細なマニュピレーターをはずし、長距離戦用の砲をつけて移動砲台として戦い、最後は体当たり戦(戦闘機でいうところのドッグファイト)を行う。
大体日露戦争までの海戦は船をぶつけて相手の船を沈める(もしくは乗り移って白兵戦)という戦法が主流で、そのために船首(水面下)にはラム(衝角)という巨大な角があったんだから。(日露戦争までは砲撃と衝角のどちらが優位か結論が出ていなかった。というかそのころに砲の威力や射程、精度が上がったことにより衝角より優位になったというべきか。日露戦争日本海海戦が砲撃戦で決着がついたため、海戦は砲撃戦で勝てるということが証明された)
宇宙における戦闘は意外と原始的なところから始まるのではないかと思う。


ただ人型も多分人とほぼ同じ大きさまでであれば人間用に作られたツール、通路、乗り物等をそのまま利用できるということで意味があるのではないかと思う。介護ロボとかメイドロボとかね(そんなものが作られるのならばの話ですが)



写真を撮るときにはガンダムのどアップもいいですけど、こんな引きの写真もとっておくといいですよ。


あと遠目には下半身(足パーツ)がちょっとでかいと思ったんですが、それって近くで見上げたときに巨大感を出すための演出なのかしら。

*1:ただし観察するときは太陽の位置に十分に気をつけてください。万が一にも太陽を直接見ることのない角度を選んでください。

*2:その点敵が巨大な人型であるからという理由があるマクロスはいいと思う。

*3:パトレイバーの中にも繊細なマニュピレーターで殴り合いをするなんて という話があったはず