(よみがえる空)

そうか、それでキャッチャー・イン・ザ・ライなのか。
ロープーウェイの彼は、結局自衛隊目指しになったけど、あのときの話の中で
救出直後に安直に「僕、自衛隊目指します!」となるんじゃなくて、
数話おいて出て来たのが、彼の中で徐々に決心が固まっていった風でいいと思う。


私の話の書き方の時系列がばらばらだけど、
あのリーダー生きてたよ。すげえな。
あの状況じゃ、絶望して生きる気力をなくしてあっさり凍死かと思ってたよ。
あそこから生き残れる技量があるからリーダーやってたんだろうけど。


生き残ったあともつらそうだな。でもそれも受け止めて生きて行くのが死んでいったものに対する義務かも。
(そして死んだ人の近親者に対する義務でもあるかも)


あと外野のひとはちょっと典型過ぎる気がした。(特にTVの中にいた勘違いババアね)
それよりは、理解してるふりして、本人が気づかずに大間違いしてるキャラとか出せたら神だったと思う。
具体例として上手いのが出せないのだが、例えば生き残ったリーダーを擁護する発言をしてるが、
その発言が現実・現場を知らない、机上の空論、脳内シミュレーションに基づいた奇麗事だったりするキャラ。
評論家とか、専門家づらしてマスコミに出てくる輩によくいたりしますよね。


あの場で本郷さんが死ぬとは誰も思わなかっただろうけど、思わせぶりに描いて
その後、時間を思いっきり飛ばして落ち着いた内田三尉のシーンまで行くのはよかったかも。
ま、薔薇の花束の時点で生きてるってわかりますけどね。


あ、あとUH-60は1枚くらいブレード破損しても落ちないくらいすげぇヘリだったと思うので*1、ヘリが落ちる心配は全然しませんでした。
(まあそれも現実の中ではなんら保障されることではないのだが)


本郷三佐をあの場で殺しても、話としては十分見せられるつくりだよね。
人命救助、災害救助って安直に助かる話(成功事例)よりも、2勝8敗6引き分けくらいのほうが、感動的だよね。


いやいや、今期一番の作品でしたよ。
今期に限定しないでアニメ史通算でも上位に入る良作でした。


めぐみさんが能登麻美子でなくても、その評価のポジションは変わりませんよ?(笑

*1:ちょっと私がアパッチと感違いているかもしれない。UH-60でブレード破損して生き残ったケースが見当たらないので。