ゲリラ豪雨でタバコ80億円分が被害にあったというニュースを聞いた。被害額は倉庫業者がまるかぶり?普通その被害額をまともにかぶって平気な会社ってそうそうないよね。当然倒産だと思うけど、その後の処理とかどうなるんだろう?ネットで見ても普通保険入ってるよね?とかお気楽に書かれてるけど、保険会社もはいそうですかと素直に払うとも思えず、天災による損害ということで保険かけてあってもおりないのではないか(もしくは減額)?と真っ先に思った*1。実際どうなったのかそっち方面の結果を知りたい。その辺知らないと倉庫業者とかうかつに経営できないと思うんだ。(私が経営するという意味ではなく)
ところでもう一つ思ったのはタバコ80億円分って物理的な意味でどのくらい?とんでもなく大きな倉庫(3階建ての物流倉庫くらい)が必要なのでは?と思ったがこれって都内の話だし。ただこの程度であれば常識で計算できる。80億を例えば単価350円で割ると2200万個という結果が出る。でもこれでもまだ実感が湧かない。所詮人間は1万という数字を情報として処理できても、実感として処理は出来ない。じゃあこれを縦横高さで同じ数だけ積み重ねたとするといくつになるだろうか。これは三乗根をとるとわかる。約284。ああ、これなら何となくわかるし、意外と多くない感じ。タバコのパッケージが8.5cm×5.5cm×2.0cmくらいの大きさなので、体積的には24m×15.6m×5.7mに収まることになる。ああ、これなら都内の倉庫でも普通にありそうだ*2。今乗ってる2tトラックの荷室が2m×6m×1.8m位なんで、約100台分?あれ?意外と多かった。やっぱりいろいろ計算してみないと実感と一致させるのは難しい。
80億のタバコ、しかも諸数字が客観的にはっきりわかるものでもこうなのだから、国家予算や世界経済を実感できるレベルで語れる人は少ないよな。ましてやその規模のものを立案計画するってとんでもないことだなぁ。そりゃお役人の数はそれなりに必要だよね。単純に官僚を敵視したり、批判して人気取りする政治家もいるけど、そう単純な問題じゃないよな。

*1:そもそも保険入ってるかどうかも不明だし

*2:全部書き終わってからあらためてググったら浸水したのは配送センターか。じゃあこのくらいの被害は普通にあり得るな。