1000冊計画

namcat2010-02-23

実は今年からの目標としてトータルで1000冊の本を読むという計画を立てた。(1年でじゃないですよ^^;)まあ前から言っている知的リハビリ&(知力の)筋トレのためなのですが*1
なぜ1000冊か。理由はこんなところ。0冊しか本を読んでいない人間と10冊本を読んだ人間を比べても、人間の総合力としてそう大きな差は出ないと思う。だが0冊対100冊ならどうか。ちょっとは目に見える差が出来るに違いない。例えばその人と話をしたときに、言葉の端々に何かに支えられた確かな物があることを感じさせ始めるのがだいたい100冊本を読んだあたりからではないかと思うのだ。まあ、この例えは本じゃなくてもいいんです。アニメを語るときにまだ0〜数本しかアニメを見たことがない人と、すでに100本アニメを見た人がアニメについて何かを語るときに、そこには確実な差が出来ていると思うのです。
ただ、0対100でも有為な差はまだ出てこないだろうなと思う。例えば芸術方面で言うなら、世界の名画を100枚見た(実物じゃなくていいです。)程度ではまだまだ感受性は磨かれないと思う(それでも0よりはましかもしれない)。外国語にしても100単語覚えた程度では挨拶以上の複雑な会話はまだ出来ないのではないかと思う。(調べてみたら中学英語で習う単語数が1000くらいだそうです)
じゃあ、ど素人でもそれなりの物が残るにはどのくらいの経験値を積めば良いのだろうか。と、考えたときにだいたい1000という単位を超えたとき(それぞれ1000冊、1000枚、1000曲くらいと考えてください)に、なんらかの物が残るのではないかと思う。もし1000冊読んだ後に何もつかんでいなかったらさすがにそいつは馬鹿というもんだ(注:ここ伏線です)
ただ、読むときに気をつけなければならないのは例えばペリー・ローダンシリーズを100冊読んだとしても、経験値的には1ローダンでしかない((C)アニメ仮面@ギョーカイ時事放談)訳で*2、もう人生折り返しを迎えた私にしたら残りの人生読む本には気をつけなければならない。
では読むべき本をどうやって選ぶべきか。ちょっと前のエントリーに「本日返却された本」のコーナーがめちゃ面白いというのがあったと思う。
それだ。他の人がこの本は読むべきと推薦している本を重点的に読めば、ちょっとは効率がいいに違いない。
たとえば「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんのような良書紹介サイトで取り上げられたような本を読んでいけばいいということだ。ちなみのこのサイトさんでは年にいっぺんくらい今年のおすすめ100冊みたいな特集をやっているので、手始めにその辺りから入っていってみようと思う。
ペース的には1週間に2冊ペースなら仕事の合間で読めそうだし、それなら1年で100冊近く経験値をつめることになる。


ちなみにこの計画を立てたのは、たまたま府中市の図書館近くに仕事場を構える前の話。引っ越しの話が持ち上がったのはその後のことで、結果戦略的に図書館の近くに移転しようと思い立った訳である。
さて、その引っ越しの最終段階で(前のエントリーで紹介している)机&本棚も来て、本格的に本を並べてみたのだが、ここであることに気づいて愕然とした。
この机&本棚、300冊くらいを余裕で収納できるのだが、ここに押し込んでもまだ(仕事部屋ではない自宅の)自分の部屋には200冊程度の本がある。そして過去には現在保持している本と同じくらい捨てて来た本がある。(500冊くらい持っていた漫画本は含めず)
…ということは、私はすでに1000冊程度の本は読んできているということか。あれ?1000冊読んでも今私が持ってる程度の見識、知性のかけらしか持てないの?(はい伏線回収)
じゃあ1000という単位ではまだまだ足りないということか、私がよっぽどの馬鹿ということか。(注:たぶん後者です。普通の人がまっとうに1000冊読めば結構な知性を持てると思います)


ちなみに私はそんなに本を読む方ではないと思うのだが、(思い返すと平均月に2冊くらい)それでも無駄に45年も歳月を重ねると2×12×45=1080で確かに1000冊くらいは読んでる計算になる!
絶望した!1000冊読んでも全然磨かれない私の知性に絶望した!*3
うーん。それでも二十歳の時点で1000冊読破済み*4であれば、若い頃の吸収力、感受性の強さから来る効率を考えると、現時点における10000冊経験値分くらいの効果があったんだろうな。
本は買う物だと思ってたから、読みたくても金銭的理由で冊数をのばせなかったというのは所詮言い訳であって、人生においてもっと早く公立図書館(それも公民館クラスの大きさの物でなく、地方都市の中央図書館クラス=蔵書30〜50万冊規模)を利用することを思いつくんだった。*5
だがまあ、いまから府中の図書館を死ぬほど利用してやるから(十分手遅れなのだが)そう致命的な損失でもあるまい。
いくつか記録しておくべき本があったら、「1000冊計画」のエントリーとして書き残していこうと思う。


ちなみに今までの無駄読み例
今回の引っ越し中、ざっと数えてスタートレックノベライゼーション(TOS,TNG)が25冊も出てきた。これらは所詮経験値としては1STである。
もうとっくに手元にはないが五島勉先生のノストラダムスの大予言シリーズ。ある意味人生計画を狂わせてくれましたw。経験値的にはマイナスです。あーあ、今頃世界の方が勝手に滅んでくれてたはずなのに(笑 ただ、五島先生の同シリーズにおける「さも見てきたかのような嘘」の表現力は今思い返しても脱帽物です。

*1:あと、図書館の延滞図書をやっと発見し、図書館から本を借りられる状態になったというのもある^^;

*2:幸い私は4ローダンくらいでこの事実に気がついたw そして調べてみたらローダンシリーズは2500話を超えてるのか!爆 注:翻訳済みでも350巻

*3:せいぜい勝間和代の本に何一つ新しい知識(自分の知らなかったこと)を発見できない程度には物を知ってるくらいの知性。ちなみに勝間の本も何百冊よんだところで1カツマーの経験値しか得られない類いの本である。勝間の本になにか知らない知識を発見したとしたら、あなたはまだ基礎的知識吸収量が足りないのだ。

*4:実質本を読み出す年齢を考えると10年で1000冊、つまり1年100冊=週2冊なら全然余裕じゃないか。

*5:私は田舎育ちだったから身近にそんな施設はなかった。でも学校にも図書館はあるじゃないかと言われそうだが、学校の図書館なんていわゆる「教育における良書」ばっかりで、玉石混合で薬でも毒でもなんでもおいてあるようなカオスな状態じゃないと知性の肥やしにはならないとは思う。ただ、それでも読んでおけば経験値としてはなんらかの役に立ったはずである。