2005総集編日本特集版
あらためて振り返ると琢磨散々な年だったんだなぁ。
でも半分くらいは運の悪さもあるが、半分は自己責任のような。
(ドライビングスタイルや、日ごろのものの考え方、感じ方に起因するものがあると思う)
そして何より、「運を味方につけていること」が一流ドライバーの必要条件の一つだから、
琢磨君はその…げふんげふん


後半スーパーアグリフォーミュラーワンの話だが、
きれいなところしか見せないわっしょい的な内容ではなく、
一応苦しい姿も、(まあ、それでもTV向けの作った絵ではあろうが)ありのままに
見せていた姿に好感を持った。
多分、スポンサーがらみとかではもっとどろどろとしたものとか、
生々しいものがあるんでしょうが、そこまではさすがに見せてくれないよね。


正直私は鈴木亜久里さん、ドライバーとしては好きでも嫌いでも無いし、
鈴鹿表彰台も「まぐれじゃん?」とか思ってる口ですけど^^;
鈴木亜久里さんには二つ大きな武器があります。
ひとつはあの笑顔。
あれがたとえ商業スマイル、営業スマイルだったとしても、
亜久里さんの笑顔には、こちらまで明るくさせてくれるような輝きがあるよね。
基本的に笑顔ってのは、誰のものでもいいものなんだけど、
(裏に詐欺的な作為が無い限り)
他の人なら単なる「いい顔」で終わるものが
亜久里さんの(あの白い歯を見せて笑ってる)笑顔はこっちにも何かやる気を起こさせてくれる
そんななにかプラスアルファをもった笑顔だよね。
正直、亜久里さんと接して、素直に苦悩する姿とあの明るい笑顔の両方を
そのまま見せられたら人間的にまいっちゃうと思う。
ああ、この人のためならなんかしてあげたい、
力になってあげたいと思っちゃいますよ。
私が資産家だったらSAF1にささやかな資金協力したいところですよ。
(注:仮定法に基づく発言は何を言っても許されることに注意w)


そしてもうひとつ。
おそらくはあの笑顔が呼び込むんだと思うけど
運の強さ(微妙に良さとはちがうんだが)があると思います。
先にも書きましたが「まぐれ」とはいえ鈴鹿で表彰台に乗ってるんですよ?
その「まぐれ」ってなにかといったらまさに運じゃないですか。
運って本人の直接的な努力(例えば体力とか知力のように)で簡単に身に付くもの
じゃ無いんです。日ごろのものの見方、考え方。つまずいたときの姿勢、
そこからの切り替え方や立ち直り方など、間接的な要因が積み重なって、
めぐりめぐって結果として身に付く(というかまとわり付くような感じの)ものなんです。
(いや、それですらないような気もする。どうしようもない天性のものとか。
 なんか物事を明るく考えてれば運を呼び込むことができるというのも、そうあってほしいという
 運に関しての負け組みの遠吠え、負け惜しみ、願望のような気がする。)


私は決めました。
もしSAF1が成績を残して順風満帆だったら応援しませんが、
あまり成績振るわなかったら、それでも努力する姿勢を見せつづけていたら
どんな結末を迎えようとも最後まで応援しようと思います。
できれば、SAF1には長期レースの世界で続けていって、マクラーレン、ウィリアムズ
のような大御所に、できればかつてのロータスのように革新を打ち出すようなチームに
なってほしいと思っています。
ま、そこまで大きなものを背負わなくてもいいから、
せめてミナルディの参戦回数は超えてほしいと思います^^;
いまは(バブルではないですが)好景気で、スポンサーに名乗り出る企業も
あるでしょうけど、不景気になったときでも(資金提供額は下がっても)変わらず
応援してあげるくらい企業、スポンサー側、そして観客側も成熟してほしいと思います。


あ、あともうひとつ気になる発言してたのを思い出した。
現在のSAF1の姿について、「最初思っていたのとは全然違う姿になった。
180度違うものになっちゃったよ。」といってました。
確かに物事が夢(設計図)から現実になるには、思い通りに進まないことが
ほとんどだとは思いますが、鈴木亜久里氏に180度とまで言わしめるとは、
いったい最初の計画ってどんな体制を予定していたんでしょうかね?
また、それがどんなことが理由で、違う方向へ流れて行き、
どのように想像、計画と違ってしまったのか、でもそのかわりどのような
形で現実になっていったのか教えてほしいですね。
SAF1が上手くいく/上手くいかないにしろ、その理由がきっとそこに隠されていると思います。
いつかSAF1が一段落したときにその辺のことを語ってくれる自伝を出すか、
特別番組でドキュメンタリーでも作って教えてほしいと思います。
あー、亜久里さんと親しいと自負している(モーター、もしくはスポーツ)ジャーナリストの方、
SAF1に何らかの結論が出たころに、その辺突っ込んで取材して本にしてもらえないですかね。