kindleキターーーー! amazon仕事早ぇーぜ。
まあ、最初の感動は先代を触らせてもらったときに十分体験してるんで改めて感動はしませんが、なんか操作性は先代の方が良かった気が?慣れないとNextPageを不用意に触ってしまう。
そしてiPhone/iPadユーザーインターフェイスに慣れきってると、すぐに画面を触ってしまい苦笑する。もう方向キーによるカーソルベースの操作はないわ。これでkindleがタッチパネルによる操作で読めるようになるならもう無敵のデバイスになると思う。ただ電子インクを用いたディスプレイなのでいろいろ制限があるのはわかる。基本アニメーションができないのでピンチイン/アウトによるズーム操作やページめくりの演出も電子インクにはなじまないしね。


■画面小さい方を買ったので、A4のPDFをそのまま表示するのはさすがに辛い。まあ読めないことはないんだけど、iPhoneになれた身としてはどうしてもズームしてみたくなる。kindleもピンチインによる直感的な操作こそできないものの、表示倍率を指定して一部分拡大して見ることは出来る。ただしその場合の表示部分の移動の操作等がカーソルキーによる操作でスムーズでない上に、電子インク画面の表示を更新する場合の物理的制約から切替毎にいちいち反転するので、iPhoneのスムーズで直感的な操作と比べてなんか違うなと思わせてしまう。ただこれも電子インク画面による読みやすさ*1とのトレードオフなのでいろいろ難しいところ。


■ただし最初から一画面で読めるように調整してあるPDFを読むのは非常に快適。(例:青空キンドル)まあ、もともと本もズーム操作して見るようにはなってないので、当然といえば当然か。
そして小ささと軽さ、バッテリの持ちは最大の長所。荷物の中についでに滑りこませるのに全然躊躇しない。小型のハンドバッグの中にもはいります。


■正直ブックリーダーとしてはまだまだ改善する余地があり、完成品ではないので本を駆逐するものではない。しかしkindleの驚異はそこではない。本当の(書店にとっての)脅威は全世界でamazonが通信費を持つ*23G回線により電波の入るところならbookstoreと24時間つながっていることにあるのだ。
それをiPhoneの開発本を検索してみて感じた。見たことのない本がズラズラ並ぶ。しかも物理的な本なら(内容がつまらないので)おそらく日本にわざわざ輸入されないであろうものまで。つまり新刊がbookstoreに並んだ瞬間、世界中のどこにいてもその本を購入できるのだ。しかも一部ためし読み(本屋で言うところの立ち読み)も可能なのだ。私は東京に住んでいるので洋書を入手するのに比較的恵まれている環境にあるが、それでも都心の大型書店に行かないと基本的に大量の本にアクセス出来ない上に、物理的に目的の本が海をわたって入荷して来て物理的に存在しないと買うことができない。まあ確かに日本のどこにいても洋書を購入する環境があるという意味ではamazon.comが利用出来るのだが、物理的な存在に縛られている限り在庫切れ、絶版の可能性があり、注文できたとしても手元に本が来るまでに1週間なりのタイムラグが存在してしまう。電子書籍はこれらの物理的な制約からすべてフリーなのだ(本棚のスペースを消費しないという意味においても)。私はこの先洋書のために本屋に行くことはなくなるかもしれない。そりゃ流通にとっては脅威だわ。


■いや日本は日本語の壁というのもあり、ガラパゴスでよかったね。まだまだ日本では電子書籍は流行らないだろうからね。


kindleは日本語環境においてはいまのところ自炊した本データのリーダー以上の意味はないのだが、
何らかの形で洋書にいち早く触れることが商売のネタになる人にとっては必需品の武器になりますね。

*1:発光画面でないことからくる読みやすさは段違いだとヘビーユーザーは言う。私個人的には目が疲れるほど本を読まないので、正直操作性の良さもあってiPadのほうがまだ読みやすい。^^;

*2:つまりkindleで本を買ってくれるなら全世界の売上を考えると世界中のすべてのユーザーの通信費くらい余裕で出せるということ。というか、ユーザーは通信費0なのだからどんどん本を買ってくださいと。しかも本のデータなんてトラフィック的に全然負荷にならない。kindleにはブラウザもありネットもできるが、動画やら見れないし、ネットへのアクセスにおいてメインで使うような機会でもないのでこの面での通信量も膨大なものにはならない。