ぱにぽにだっしゅ!」でアニメはもう頂点だと思い、もう見るもの無いやと思ってたのだが、歴史に残る良作「涼宮ハルヒの憂鬱」が出て、ぱにぽにだっしゅ!とは違う正当性の方向での頂点が出現し、さすがにもうこれで終わりだろうと思ったら、前期が「すもももももも」とか「くじ引きアンバランス」とか「乙女はお姉さまに恋してる」とか意外と豊作だった。ところが今期は本当に見るものが無い。すももももももも今期のオリジナル展開になってからなんとなく見てないし(原作既刊を全部読んじゃったというのもある)。これでやっとアニメ卒業か?とおもったら、ふと見た「のだめカンタービレ」一話がすっげーおもしろかった(この時点では原作未読)。ピアノレッスンが実は千秋先輩のためだったというのは、よくあるお話のパターンのひとつではあるが、そこに至るまでの途中のイベントや、千秋先輩の内面の表現などがよかったので落ちとして秀逸だった。そこでたまらなくなって原作を4巻まで漫喫で読んでみた。そしたらやっぱ原作が面白い。でも読みすぎるともったいないので、とりあえず4巻までで止めといた。ここまでは音楽大学版「動物のお医者さん」って感じ。
さて、そんなだから当然2話はかなり期待を持って見た。この時点では声優チェックはしてなかったのだが、「ぎゃぼー」というのを聴いた瞬間、のだめの声は絶対に川上とも子だと思った(正解は川澄綾子)。さてそんな精度の悪いダメ絶対音感の話はまた後に取っといて、2話もやっぱりおもしろい。原作と違って、アニメだと実際の音楽が入るので原作とはまたちがった趣(おもむき)が出てる。ただし演奏の優劣が聞き分けられるほど、視聴者の耳がよくない可能性と(まあ私もぜんぜん耳は肥えてませんが)、アニメで流れる演奏が原作で描かれてるほどの感動を与えてくれる音源なのかどうかまでの評価は私にはできない。今のところはすごくいい演奏を使っていると思う。その辺はたぶん専門家が解説してるサイトがあると思うのでそちらをどうぞ。
原作、アニメでは演奏中の演者の表現やお花畑などのイメージ映像、そして劇中の聴衆の反応などでその身震いするような感動というのを表現してるのだが、実際に音楽が流れると、想像力がそこで頭打ちになってしまい、視聴者の思い込みがそこから上に行かないという可能性もある。まあ十分にイマジネーションがあれば、万が一プアな音源を使われたとしても、補うことはできるのだが。
ま、正直だれだれのピアノ何とか曲第何番とか書かれても、めったに曲と結びつかないので、実のところはアニメで実際にその曲が流れてくれるのは大助かりではある(笑


しかし金春智子さんってうる星やつらのノベライズの時に初めて名前を知ったけど、ずっといい仕事をしてきてるよな。私が「あ、この話いいな」とおもった話に割りと頻繁に彼女の名前を見ることが多い。


さて、声優ネタでもう一つだけ。幼少時の千秋の声が沢城みゆきだとはやっぱり全然気が付かなかった。演技も自然だし、やっぱ彼女はすげーぜ。
追記:なぜ幼少時の千秋のキャスティングが沢城みゆきなのか。このときの千秋は「セカンドホルン、ミスプリ」としか言わない。これが「セカンドホルンの楽譜がまちがってるよー」みたいな長い説明的台詞なら普通の声優さんでもこなせるだろうが、単語をつなげただけのこの短い台詞に表現力を持たせられる声優はそう多くはいない。沢城みゆきであれば、この短い台詞の演技指示が「カンタービレ」(歌うように)であろうが、「もっとお母さんみたく言ってくれ」(吉田戦車)であろうと、彼女なりに消化して見事にそのとおりに演じて見せることであろう。
あ、男性声優には興味ないんでそっち方面のネタはありません。あと千秋のモトカノが生天目仁美いうのは実にあってると思う。あと千葉紗子がでてるのも私的にはポイントかな(w
追記:はてなのリンク先を見たらこの後能登麻美子もでてくるらしい。このキャスティング、折笠富美子がいないけど苺ましまろじゃん。(調べたら音響監督さんが明田川仁で同じだった)


ちなみに実写ドラマの方には全然興味ありません。3次元はダメやねん(爆