原油
まあどうせ今の原油高も石油メジャーなどにコントロールされてるのだろうが、原油高が続くと大量消費、使い捨て文化の見直しがおこったり、リサイクルが採算ベースに乗るなどあながち悪い事だらけでもないと思う。
石油が無くなる無くなるって騒がれつつも(ええ、私はオイルショックがトラウマの世代です^^;)いまだに枯渇しないのは、採掘技術の向上やそのほかにも原油の価格が高くなれば別の石油資源が出てくるからなんですね。(オイルサンドとか)
まあ、あのオイルショックやローマなんとかも、石油資本が仕掛けたシナリオという見方もありますし。
人類はもうちょっとこう、物やエネルギーを効率よく、つつましやかにつかう生活に変わってきてもいいのではないかと思う。
がばがばガソリンだけ食うただでかい重いだけの車が減って、ハイブリッド車が増えるとか。
そのほか(植物や生物が原材料の)メタノール燃料がメジャーになってくるとかね。


私的には次世代の代替エネルギー開発のどれかが軌道に乗ってくれればと思う。
今のところ燃料電池とか太陽電池風力発電が一番近いのかな?(もっともどれもすでに新鮮味に欠ける言葉だが)
石油を燃やして熱エネルギーを利用するものはあまりに効率が悪すぎるって。(内燃機関でエネルギー効率15%くらいでしたっけ?)
それを考えると熱源としては木を育てて伐採しそれを燃やすのが炭素循環の視点からも合理的なのではないかといま改めて思う。
木材を伐採するまでに30年かかるとかいうかもしれないが、それは30年先を見越した社会になればいいということで、とてもいいことなのではないだろうか?


エネルギー変換の多さとロスの多さで考えると、最悪なのは石油を燃やした熱でエネルギーを電気に変換して、それを長距離送電して(送電ロスは数%にも及ぶ。さらに設備投資費が膨大)、最終的にエネルギーの消費現場で再び熱エネルギーに変えるとかだとおもう。(オール電化あたり?^^;)
途中どんだけエネルギー損失があるねん。消費する現場に近いところで発電ができないものだろうか?家庭で消費する電力ぐらい、燃料電池のコンパクトなやつで賄えないのだろうか?
今の電力システムって結局送電のために高い電圧が必要で、そのために大規模発電施設や送電設備が必要なんじゃないの?
それを家庭の直前で100vに降圧させて提供してるけど、どのくらいの割合の家電が最終的に100vの電圧が必要なんだろう?
パソコンにしても基盤に流してるのは24Vとかじゃない?ハードディスクにしたって電源ユニットから12vか24vをもらってるし。
家電で一番パワーが必要そうなものってドラム式洗濯機とか電子レンジかな?冷蔵庫とか?
掃除機あたりは24vモーターあたりでなんとかなるんじゃね?
いまの性能過剰なエアコンは論外として、エアコンも家庭発電機の規模に合わせて外気より2〜3度低くする程度の性能でよいなら何とかなるんじゃない?そもそも別方式の熱交換機を開発すればいいのかもしれないし。


まあ、仕事=エネルギーは電圧×電流なのである程度の電圧も必要なんだろうけど、その式から頭だけで考えると電圧低くても大電流が取り出せればどうにかなるんじゃない?
いまの燃料電池とかはそれができないのかな?もっとも大電流は大電流でケーブル太くしなくちゃとか、発熱しそうとか、感電したときかえって危なそうとかいろいろ問題はありそうだけど。

わが家のコンセント周りで置き場に困ってるACアダプターの群れをみてると、100vの家庭用電源を家電側でさらにACアダプターや家電内の降圧機を使って電圧下げてるんなら、最終的に消費する場面で100vもいらないってことでしょ?ACアダプターの発熱分も結局無駄なわけですから。
まあ、家庭用燃料発電機から取り出せる仕事量が分かればそれを前提とした製品(低電圧動作品や効率のよいもの)をつくるはずだから、その辺は技術革新で何とかなるんじゃないだろうか。


石油が原材料になる製品はまあ仕方ないとはおもうが、それにしたって代替製品の開発やリサイクルが進むと思うし。
あとすべてのエネルギーの元をたどっていくと太陽の放射熱なんだから、その熱を利用するのが一番環境に与えるインパクトが少なくて済むと思うのだが。


ちなみになんで唐突にこんなことを思ったかというと、ベストモータリングの7月号を見たんですよ。
そこで知ったのだが、ハイブリッド車も筑波全開で走ったらバッテリーって2周くらいしか持たないのか。走行中はバッテリー消費と発電は釣り合ってるのかと思ってた。ハイブリッドもまだまだなんだなぁと。
まあ筑波バトルは極端な例にしても、高速道路を長時間巡航するときとかのエネルギー収支ってどうなんだろう?
ベストモータリングではレクサス450ハイブリッドが取り上げられてたのですが、ハイブリッドシステムが200kgもの重さで総重量1.9tというのはどうなのよ。まあ、今のところはバッテリシステムとかでしょうがないんだろうけど。
あと実燃費テストでノーマルが9km/lくらいだったのに対してハイブリッドが11km/lくらいだったのはどうなのよと。
まあそれでも十分すごい数字なのだろうが、もう一声ほしかったところかな?
他のハイブリッド車の状況もいろいろ知りたいなぁと思ったわけで。
ここは一発技術革新を進めるためには数年後のF-1やルマン、WRCやWTCCなど、すべてのモータースポーツハイブリッド車に限るというレギュレーションを強制するしかないのではないかと思うのであります。





書いたあとでざっとぐぐってみたが(書く前に調べてから書けよ^^;)物事はそう簡単なようではないみたい。
エネルギー効率も私が考えていた程悪くはなかったようだ。(内燃機関の熱効率は一般に5%程度だと思ってた^^;)
コージェネの名のもとに自家発電などもいくつか採用が進んでいるのだが、排熱も利用しないと現在の電力供給効率よりもエネルギー効率は悪いらしい。さらに排熱を利用しようとするとそのための設備投資が余分に(しかもかなりの額)かかるのと、一般家庭や小規模店舗などではそれでお湯を沸かしたとしてもそのお湯の使い道がないらしい。まあ当たり前か。
むしろ排熱は利用しないで捨てたほうが経済的にははやく設備投資の回収ができるらしい。
これがエンジンによる発電でなく、燃料電池になれば効率はもう少し上がるのかもしれないが、おそらく今は燃料電池だと発電量が足りないのだと思う。
でも原油高が続くとそれでもそういう代替電源に変えても元が取れ始めるので転換がすすむかもしれない。