やっぱり薄っぺらい。
今回のようなジャックの成長話は他の物語でもよくあるし、別に悪くないんですが、
このストーリーと同じものを「ガッシュ」でやるとか、
魁!!男塾」とかでやると(この二者を同列に並べるのもどうかと思うが)
もっと熱く、感動できる表現になると思うんだけど、
どうもメルヘヴンだと共感できないんだよな。
例えば最初にジャックがぶっ飛ばされてるときに数メートルも地面を
えぐった上で倒れてましたが、あれほど飛ばされたら普通の人間の肉体ならば
全身の骨折れてて即死だと思うんですが、*1
ジャックはちょっとはたかれた程度の痛さで立ち上がってきます。
普通内臓がやられてて血を吐いて、動けないと思うんですよ。あの物理的表現なら。
痛いけど普通に立ち上がれる程度のダメージだったら、
数メートルもぶっ飛ぶ表現でなく、ちょっと強めに殴るくらいの表現でいいんじゃないの?
あれに比べたら、ガッシュジードがテッドに食らわせたゲンコツのほうが
よっぽど痛そうでしたけど。
で、結局ジャックもなんてことなく立ち上がり次の行動に出るし。
(主人公補正がかかってないにもかかわらず)
これってほら、あれだ。
ドラクエで残りHP1でも300でも死ぬ瞬間(HP0)までは攻撃力は落ちないし、
普通の速度で行動できるし、パラメータのひとつがたまたま低いだけで、
ほかに影響がないという、ゲームの感覚そのもの。
というか、今の(生まれたときにはすでにファミコンがあった)世代には
そのほうが受け入れられやすいのかもしれない。
特に自分がジジイになって社会的(肉体的)弱者になったとき、いまのゲーム世代が
世の中を動かしてるわけだから、私のような(肉体面、金銭面、人望面全てで)
何の力もないおっさんが今後生きてく(サバイバルする)上で
考えを改めないといけないのかもしれない。


そういえば、主人公も家族を置いてこっちの世界に出てきてるのに
元の世界のことを真剣に思いやったりしないからなー。
(ちょっとここに関してはリアル世界の私は人のことをいえないのだが)


まあ、ネットの感想を見てもほとんどが打ち切り宣言なので、私があえて言うまでもないけどね。
キャッチコピーが「ワクワクが止まんねぇ」ですが、少なくとも私は展開にワクワクしません。

*1:まあ、メルヘンの世界だからこちらの常識を適用しちゃいけないんですが