しんさんに教えてもらったNHKアーカイブスでの再放送。
放送当時これを見た記憶ありますわ。みんな若いし(笑
われわれは完成品を知っているわけで、その物(曲)が出来ていく過程が描かれているのが
とっても興味深い。
最初全然違う雰囲気だったものが、80%の出来になり、
ディテールを修正していく、詰めいていく過程が見れるのがいい。
ああ、ここで歌詞をこういう風に入れ替えたんだとか、
こちらの歌詞はやめて、(最終的な)こっちの歌詞に差し替えたんだとか。


いろいろ録音の合間の雑談やふざけあいなども入っていたが、
カメラが入っていることによるわざとらしさはあの中にはなかったのだろうか?
それが、「解散を考えながら活動していた」という雰囲気の表れなのだろうか。


あと、当時デジタル録音はなかったはずで、ぶっといマスターテープを使い、
そのトラックにどんどん重ね録りをしてそれをミキシングして
仕上げていっていたはずなんですよね。
(それで、残りトラックがどのくらいあるか?とか聞いていたりする)
でも最後、そのテープをミックスするためにアメリカに飛ばないといけないというのが
なんとも笑ったというか、時代というか。
(おそらくミキシングが出来る機械が国内にはなかったか時間単価が高かったんだと思う)
今でも録音はロンドンに限るとか、カリフォルニアの乾いた(空気の)音でないと
とか言われてるんだろうか。


デジタルレコーディングが発達した今、
このマルチトラックレコーディングってプロ用なら無制限に出来るのではないかと思うんですが。
特にメディアがHDDとかでいくらでも増設可能になっている場合はなおさら。
昔アマチュア用の機械で、ピンポン録音というカセットテープを4chのトラックを持ったテープとして利用して
(片方向ステレオ2chあるので、テープを一方向にまわすことをすれば、4chのトラックとして使える。)それを
まず1,2,3chにそれぞれ楽器を録音→それを4chにミキシングしてダビング
1,2chに4番目、5番目の録音をする→それを3chにミキシングしてダビング
のこり1,2チャンネルに6,7番目の録音をする
結果テープには
1トラ:7
2トラ:6
3トラ:4,5
4トラ:1,2,3
の音が入る、という手順で7重録音が出来るデッキがあったのだが、
(注:最後のステップで2,3,4トラックを1に落とせば1〜6の音が1chに入り、
 今度は2〜4トラックを使ってマルチ録音して、またそれを1トラックに落として…
 という手順で無限に音を重ねることが出来るのだが、音質が落ちるので実質
 2回のダビングは出来なかったようだ。
 MTRについて:http://ottotto.com/sound/04/
このくらいのことであれば、いまパソコンレベルでできないんだろうか?
デジタルに落とした音であれば何度でも、無限の音重ねが出来るとおもうんだけど。
WindowsMacでデジタルMTRの環境とかないんですかね。
(いや、もちろんLinuxでもいいんだけど)


オフコースの場合、曲作ってるのが辛そうに見えるんですよね。
極限まで切り詰めて(高音域の声とか w)ギリギリのところまで追求してるようで。
その分、出来た曲はとってもきれいだけど。


で、今回の放送の最大の収穫は、
小田さん以外のその他のメンバーのその後、現状がちらりと映ったこと。
鈴木さんを久々に見たよ。(というか、他のメンバーも含め、解散後小田さん以外を初めて見た)
残りの3人もそれぞれ音楽活動やっていて、再度グループを結成していたのも知らなかった。
で、映っていた彼らはそれぞれ音楽を楽しんでいるように見えた。
それが一番良かったかな。


この番組に関して言及しているところ
http://d.hatena.ne.jp/hide_sakane/20050125
http://d.hatena.ne.jp/akirawakisaka/20050124
http://d.hatena.ne.jp/marimo_12/20050124
http://d.hatena.ne.jp/yms-zun/20050124


追記:デジタルMTRについて
http://www.comeon.co.jp/shop/05rokuon/pc-rec.htm#lineup
http://sound.jp/dtm_japan/mtr.htm
うわ、やろうと思ったら安くあげることも出来るんだ。
いい時代になってるなぁ。